高齢者施設の家具
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最終更新日:2018/09/07
紹介
日本の高齢者社会化にともなって全国的に各種の高齢化施設が不足している状態は皆さんご存知の通りです。地域差はあると思いますが、まだ不足しているようですね。
高齢者用の医療・福祉施設は最初の建設ブームの頃からかなり経ち、使われている家具などもメンテナンスや買い替えの時期になってきています。このような施設には国の補助金も相応の適用額があるようです。
先日ご注文を頂いたとある施設の方にうかがったのですが、その施設を建てるときコストを抑える為、イスやソファを業務用家具でなく「〇〇〇」(全国的に展開している家具店)という一般家庭用のローコストの家具店で購入して入れたとのことでした。しかし見た感じは問題なかったんですが、1~2年ぐらいですぐ壊れてきたとのことでした。ソファなどは、肝心の背と座の接点がグラグラと外れたり折れてきたようです。
もちろん使い方にもよりますが、ソファが1年ぐらいでそんな症状とは大変なことです。このような家具の修理は、修理後も別のところからまた壊れてきたりしますので、どこの業者も責任問題が発生するので修理を受けてくれないものです。つまり、修理してすぐ壊れることを納得のうえで修理するか、最悪は買い替えるしか方法がなくなります。
何とか応急処置をして、そのソファについては壁に背をもたせかけてもう1年しのいだそうです。しかしこのような施設では不特定の方もみえられますし、入所していらっしゃる方が家具の破損などで怪我をされたり転倒されたりの危険性が高くなります。高齢の方の怪我や転倒は大変危険で、もし怪我をして良くなられるにしても若い方と違いかなりの治癒期間が必要です。
そこで補助金を使って新規に購入しようとされました。しかし家具の場合、国の補助金の規定は耐用年数が7年とされているようで、まだ3年ぐらいしか経ってないので補助金は使えなかったとのことでした。やむを得ないので施設の予算で新規に購入されたとのことでした。おまけに、古い壊れた家具は補助金の適用を受けていたので、捨てるわけにもいかず、その7年経過まで倉庫で保管しておかないといけないと愚痴っておられました。
その後、何か別に対処方法があったのかもしれませんが、おっしゃっていた通りしかならなかったとしたら節約のつもりがとんだ災難で何とも気の毒なことでした。気を付けたほうがよさそうですね。今後、業務用家具はメンテナンスを含めてよろしくね、と念を押されました。
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