コロナ禍での動き
公開日:
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最終更新日:2022/03/31
紹介
ホテルの案件が動いてきているようです。
コロナ後を見据えてなのかと思っていましたが、どうもそれだけではないようです。
コロナ禍で痛手をうけた宿泊業界ですが、逆にこのコロナ禍でテレワークが増え、自宅での業務がむつかしい方の為に、長期の宿泊契約が多くなっているようです。また、勿論、コロナの軽症者受け入れの行政からのホテル借り上げも影響しているようです。業務用のイスやテーブルの業界としては明るい兆しです。
ただホテル宿泊の業界も全てという訳ではなく、やはり観光地の旅館やホテルは、オミクロン株の影響をまともに受けて、まだまだ厳しいように感じます。
テレワークでのオフィスの改装案件も増えてきています。
当然ですが、いままで使用していたチェア、デスク、ロッカーなどのオフィス家具が不要になってきます。そんな中古オフィス家具の廃棄や買取依頼が増えて、年度末ということもありますがこのリサイクル業界も今はかなり忙しいようです。
テレワークでは、出社する社員が約1/3程度に減り、この働き方の変化はコロナ収束後もある程度定着していくと思われます。コロナ禍のはじめ頃は、ハードルが高かったテレワークは、緊急事態宣言などで感染防止のためやむを得ず行政の指示に従って押し付けられていた感のビジネススタイルでした。しかしやってみると業種によっては意外と問題なく、また逆にいい点もある事に身をもって経験させられた企業もあるかと思います。週2~3日程度(もっと可能な業種もあるかと思います)は、リモートでも・・・、と働き方改革の一環としても根付きそうですね。
リモートワークが比較的容易なIT系の企業は、更に単純にオフィススペースを縮小しています。オフィスの家賃が下がり、また、社員の通勤費・通勤時間などのロスも低減できる訳ですから、コロナ禍は、この業界にとっては決して悪いばかりじゃないようです。
数年前から新規のオフィス案件は「カフェっぽく」の要望が主流になっています。
社員の荷物はパーソナルBOXを置いて、デスクは共用のフリーアドレスでのビッグテーブル、打合せコーナーはベンチソファとテーブル、休憩コーナーはプライベート感のある左右に目隠しパネルがあるソファ、窓面にはハイカウンターを造って、ノートパソコン用の電源を設置してなど、テレワーク出社で社員個人の席数を減らしゆったりとスペースを取ったレイアウトの傾向です。
機能とリラックス感を演出してより社員のみなさんのパフォーマンスを上げようという考え方です。
とあるオフィスの現場で納入させていただいた社員の方に感想を伺うと、会社に出社してくることが、以前よりかなり楽しくなってきました、とのことでした。
しかし、業種によってはテレワークが困難な業種もあります。
製造工場やスーパーマーケットなどの販売業、接客業、飲食業、医療関係など、テレワークには限界がある業種があります。また、たとえリモートが可能な業種であっても1年の全てがテレワークだけで完結するというのもまた問題がありそうに感じます。
人間は社会的動物といわれますが、一人では生きていけない生き物です。何らかの仕事をする場合には、最低でも「インプット・アウトプット」の問題を共有すべき相手がいるわけです。自分の仕事だけでなく、お互いの協力で仕事がベストに完了して喜び合えることは、生きているうえでも更に人生を充実させる時間であるのは間違いないでしょう。そう考えると、やはりリモートとリアルの適度な併用が理想かと感じます。
たとえ相手の顔が見れても、リモート画面での会話と、直接相手と膝を突き合わして、たまには握手や肩をたたきながらの会話とでは大きな違いがあるのは事実です。
コロナ禍の今では「3密を避けましょう」の現実ですが、人間は本来は、お互いが(当然、相手次第ですが)3密の環境でお互いが喜びを共感しあえる時こそ、楽しく人間らしい喜びを実感できる生き物じゃないのかと感じます。
そんな普通の日々に少しでも早く戻れますよう願わずにはいられないこの頃です。
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