*

ある日のテーブルサイズと間隔

公開日: : 最終更新日:2018/09/07 紹介

IMG_0179
 仕事柄、色々な場所に行くとどうしても自分では気づかずに、家具に目がいってしまっています。
椅子に座ると座り心地を確認してみたり、テーブルのがたつきや天板の裏をさわってみたり、何とも習性というのは因果なものです。

その日も久しぶりに会った友人と、ダイニングバーで一杯。
店内をきょろきょろ見ながら、塗装のテーブル天板の縁をさわっているとオーダーを忘れて、友人から笑われてしまいました。ブリティッシュスタイルのダイニングバーは雰囲気もよく、料理もおいしい店でした。
ただ、料理を多く載せる器の為か、テーブルの奥行が大き目(D約850)でした。その為か、また、収容人員を多くしたい為か間口Wが若干小さく、隣との間隔も狭い感じがしました。

入店したときはお客様も少なめで、友人と昔話で話もはずんでいました。15分ぐらいしてから店内が少し込み始めました。
案の定、心配していた感じになりました。
つまり、それまでは問題なかったのに、隣や回りにお客様がきて騒がしくなると、友人の話が時々聞こえづらくなりました。友人のほうも私の話が聞き取れず何度か聞き返してくるようになったのです。お互い、それまでより少し大きな声でしゃべりましたが、周りも更に大きい声になった感じで、店内が喧騒感であふれてきました。まだ、満席でもなく65%ぐらいにしか入ってないのにそんな感じです。
2組ぐらいのお客様が、続けてお帰りになりました。
雰囲気はいいのですが、テーブルの奥行が大きく、身体を乗り出して大声でしゃべらないと会話が進まない状況に耐えかねてきました。まだ何点か届いていない料理をキャンセルして、私達も退店して別の店に行きました。

テーブルを一つ少なくしてでも、あるいは、奥行をもう少し小さくしたほうが、その為に犠牲になるマイナス点より、より良い選択だったのではないかととても残念な気がしました。多分、その店にいらしゃったお客様の中で同じように感じられて、次回の来店から気持ちが遠のかれるお客様は、私達だけでは無いような気がしました。
(知らないうちに、お客様を失っていたら怖いことですね・・・。)

・・・でも、その夜は遅くまで(正確には翌朝まで)、友人と話が尽きなかった楽しい一日でした。

※写真は、ブログ内容と関係ありません。

関連記事

カエデとメープル

 日曜日、天気がよかったので高尾山に行ってきました。 長いこと、関東に住んでいるのに一度も高尾

記事を読む

やっぱり、焼肉はいい!

 やっと、緊急事態宣言が解除されました。でも、コロナウィルスが無くなったわけではありません

記事を読む

ストレスフリーな時間

 「いや~、人生、ストレスたまる事だらけですね~。」 先日、飲みながら話を聞いてあげてた後

記事を読む

特別な職人さん

 今年の夏は猛暑と言われていましたが、この8月は東京では雨が降った連続日が過去の記録を更新したと

記事を読む

本物?

 先日、某テレビ局のカラオケボックスでのご本人登場リクエストの番組を見ていました。コロッケ

記事を読む

テーブルとイスのバランス2:標準的考え方

 テーブルとイスを配置する場合、その高さや長さ、奥行などの寸法は後々の使い勝手の悪さなどが気

記事を読む

オイルフニッシュ塗装

 自然にやさしい塗装の仕上としてオイルフィニッシュ仕上というのが、最近よく取り上げられています。

記事を読む

アシスト

 巣籠りでの運動不足解消や気分転換などの為に、TV体操や散歩をされている方も多いのではない

記事を読む

電話での限界

 張替えの問合せがありました。 いつも返答に困るのですが、やはり、「張替えはどのくらいかか

記事を読む

座る高さ(SH)

今回は、座る高さ(SH)について。 座る高さSHは、Seat Height(シートハイ)の略称で

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

戻らない

 時期的に桜の話題で盛りあがっています。日本では四国が一番早

デザイナーズ家具

 最近は、有名デザイナーの家具やチェアのデザイン意匠権が切れ

昇(のぼる)

 2023年12月は、コロナ禍もあけ忘年会も賑わったようです

no image
祈り

 令和6年能登半島地震により甚大な被害に見舞われた多くのご家族・被害者

助言

 店舗イスの業界ではコロナ後の動きがジワジワ出てきた感じです

→もっと見る

    PAGE TOP ↑