備えあれば・・・
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最終更新日:2024/06/07
紹介
2024年問題がやはり現実化してきています。
運送費の改定やいつもお世話になる搬入業者からも値上げをお願いされました。店舗イスなどの張地の価格やその送料も上がってきています。勿論、石油製品であるウレタンや接着剤も値上がりを続けています。
送料や材料費などの値上がりは、原油価格の高騰が発端ですが、今後も恐らく値上がりするでしょうし、原油価格が落ち着いて下がっても商品の価格は、上がりはしても値下がりする事はなく戻らないように感じます。
世の中では「〇〇問題」という表題がたびたび出てくるようになりました。「2025年問題」もよく聞きますが、日本の人口構成の多い団塊の世代が後期高齢者になり、雇用や医療・福祉など多くの分野で大きな影響が出ることが予想されるからです。
まあ、いつどんな時でも大なり小なり何らかの「問題」というやつは出てくるのが常ですので、そう騒ぐことではないと仰る方もいらっしゃいますが、「備えあれば憂いなし」だといいのですが、適切な備えはあるのか気になるところです。
さて話は変わって、とある駅へ向かう道でのことでした。途中で道が狭くなっています。
前からきた男性とすれ違うと、その先に水たまりがあり、それを避けて行こうとすると一人しか通れません。タミングが悪く先ほどの男性の連れの年配女性が水たまりの手前で立ち止まりました。先に私は会釈して水溜まりを避けてその女性の横を急いで行き過ぎました。「スミマセン」と女性。
その女性を待っていた男性の声が、行き過ぎた私の後ろから聞こえました。「何で謝るの?」・・・。
確かに女性が謝ることではありません。
私の側も女性の側も、水溜まりで狭く、ただすれ違いにくいところを行き違ったタイミングだけで、どちら側にも何の悪いところもありません。どちらかと言えば会釈だけでなく「すみません」は私が言わないといけなかったでしょう。
日本人は確かに、言葉の使い方があいまいなのか、「きちんと訳すと」誤解を招く言葉の使われかたをするケースが稀にあります。
何かをいただいたりした時に「ありがとう」が適切なのに「すみません」と言ってしまったりします。気持ちは、多分に「恐れいります」の意味があるからなのでしょうが、外国人の方には不思議に思われるようです。日本人同士だと多少の違いはあっても、相手の気持ちを推し量って、そのままスルーしてしまいます。
訪日外国人が増えています。そんな日本人気質は誤解を受けるかもしれませんが同時に、逆に日本人を理解してもらうのに良い機会を持てているかもしれません。また、日本人自身にとっても外国人の自己主張の気質を知る機会が増えているかもしれません。
円安で輸入の材料、食品、エネルギーなどの価格高騰が生活を直撃している面もあります。しかし長い目で見ると、この訪日外国人の増加は、島国である我が国のある意味、「日本人の精神的開国」の本格的な始まりとの見方もできるかもしれません。
戦争や紛争など、混沌化している国際情勢のなかで、私たち日本人にとって、外国人とのお互いに対する理解と問題解決の「備え」のチャンスと捉えられなくもありません。
あの水溜まりの場面だと、お互いが無理やり行き違おうとすれば、どちらかが水溜まりに足を踏み入れ、靴やズボンを汚していたでしょう。それこそ、「歩道水溜まり問題」が発生していたでしょう。女性はその水溜まりに早めに気付き、待ってくれるという「備え」をしてくれたので「憂い」を予防できたのでしょう。そう考えると感謝と反省に思い至り、「すみません」の言葉そのものは、流石に知恵のある言葉に思える気がしました。
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