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自分のことは気付かないもの

公開日: : 最終更新日:2020/07/17 紹介

 やっと自粛も解除されました。

夏のマスクは現場では大変です。マスクの中は、汗でびっしょり。唇がふやけてしまいます。

 先日の納品現場で管理をしていた担当者の方は、朝は普通だったのに、午後にはマスクの中央が湿って汚れていました。
この暑い時期にマスクです。ただでさえ動いていると汗が噴き出てきますが、下を向いて手を離せない作業中には、その汗がマスクの内側に溜まってきます。
現場管理の担当は、恐らく汚れてしまった指でマスクをつまんだせいか、真ん中あたりがひどく汚れてしまっています。尖ったマスクの先が黒く汚れていて、まるでタヌキかキツネの鼻のよう見えて、もう一人の業者さんと思わず笑ってしまいました。彼が話しかける真剣な仕事の話は、申し訳ないのですがタヌキの鼻がピクピク動いて、全く説得力に欠けます。
「暑いしさ~、動いてるとマスクは息がツライね。マスクを表から触ったら、菌が手に移ってしまうから良くないって分かってるんだけど、無意識に触ってるんだよね~。でも、どうせ手は洗わないといけないからさ~。口とか目は触らないように気を付けてるんだけどね。」と言いながら、駐車してる車のバックミラーで自分のマスク姿を確認しています。写った姿に自分でも大笑いしながら、新しいマスクと交換して、照れています。

宅急便のドライバーの方や道路や外溝の仕事をされている方なども大変でしょうが、外で激しい運動をする場合には、マスクは自殺行為以外のなにものでもない気がします。
でも「命あっての物種」です。工夫をしながらでも、マスク装着はやむを得ないのでしょうね。

 お店のイスとテーブルの納品が終わりました。
あ~、今日ははトンカツが無性に食べたくなりました。今日納めたお店の現場で、おいしそうなトンカツを厨房で試作されていたのが目に入って、まな板で揚げたてのカツを切る、サクサクという美味しそうな音と匂いが頭からどうしても離れなかったためです。
帰りの道すがら、帰宅途中のある老舗デパートの総菜売り場に飛び込みました。
トンカツで有名な某ブランドの売り場の前にはお客様が2人並んでいます。
世の中はソーシャルディスタンス。床に間隔を空けてブルーのテープが貼ってあります。間を空けて3人目のラインに並びました。2・3分したころ、60~70代ぐらいかと思しき年配の女性の方が派手な(異様な)スタイルで現れました。
カラフルな柄物マスクの上から透明のフェイスガードをして、そのうえ頭から顔の左右、肩までスッポリ下がったピンクに派手な花柄の日よけ帽子、更に肘まで長い白い手袋までしています。対コロナの完全防備なのでしょう。
気持ちはよくわかりますが、都内の有名デパートの中ですので、ひときわ異彩を放っています。
まあ、相当用心しないといけない持病かなにかをお持ちなのかもしれないなあ~、と思っていると、その方、ソーシャルディスタンスを取って間を空けている私と前の人の間に割り込んできました。う~ん。テレビでよく見る大阪のおばちゃんタイプかな~と、少しイラッとしました。しかし、あまりにも奇抜なスタイルに気おされたのと、そんな方とあまり揉めたくもなかったので黙っていました。
しかし、少しするとその年配の女性、私を振り返って一言。「あなた、くっ付き過ぎよ!今は、間を空けなきゃ!」
はぁ~あ??? なに言ってるの?
これは捨て置けません。
「いえ!だから私は間を空けて並んでますよ。床に印が付いてますよ!」っと冷静な声で対応しました。それを聞いた女性、・・・・・・。
自分の間違いに気づいた彼女は、きまり悪かったのか無言で私の後ろのブルーの線のところへ行って並び直しました。
何となく、とあるTVの「スカッと・・・」の番組を思い出しました。
しかし、まあ、自分も含めて人は誰でも気付かず間違いを冒すものです。私も気をつけなきゃ!

 まだまだ、これから夏本番!
コロナ対策のマスク・手洗い・ソーシャルディスタンス。大変でしょうが油断大敵!気を抜かず乗り切りましょうね。

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