2つのウィルス
公開日:
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最終更新日:2020/07/17
紹介
自粛の生活にももう限界だ、という方も多いことかと思います。
私もご多分に漏れない一人です。
今回は、イスやテーブルの話ではなく、いやな2つの「ウィルス」のことです。
コロナウィルスの世界的大流行で、生活のスタイルや社会環境・ビジネスのスタイルまで大きく変わると言われています。「コロナ前とコロナ後」の言葉がをよく話題になります。
少しでも早く治療薬やワクチンが開発され、この異常な状況が収束されるのを祈るばかりです。
あるニュースで、アメリカの政府関係者が、中国が各国のコロナウィルスの研究開発関連施設へ、研究の情報を盗み取ろうとサイバー攻撃を仕掛けているとの発表がありました。それに対しあるコメンテーターが、「今更、アメリカがニュースにするのもナンセンス。今時、世界各国が他の国の情報を盗み取ろうとサイバー活動をしているのは当たり前だ。」とコメントしていました。
私は、ちょっと違和感を覚えました。
間違いなく、現在ではそのような情報の搾取は常識化しています。しかし、私達一般の感覚ですと、物やお金であろうと、情報であろうと、人の物を盗むことは明白な犯罪です。それが、国同士の問題になり、しかもその証拠を自国のセキュリティシステム技術秘匿の観点から公開できないというのをいいことに知らんぷりを通して、また堂々と次のサイバー攻撃をしかけるという状況だとすれば、それが普通で当たり前という感覚は、私達日本人の一般個人の善悪常識とはかなりかけ離れている気がします。それだけ、日本国内は平和な世の中ということでしょうか。
現在も世界は、富の著しい格差よる貧困や差別、テロ攻撃などが無くなっていない地域が混在する不平等な世界です。
これから更にグローバル化していく時代は、日本の常識が世界では通用しない、納得できないことが多々ある世界であることを十分に承知しておく必要があるかと感じます。
他の国に比べ、全般的に日本のパソコンやスマホの利用者はセキュリティに関して甘いといわれています。
よく日本人の国民性だと片付けられがちです。それは、私たちが、日本の交番制度や銃規制などによる国内の犯罪発生率の低さに慣れ、日常生活での犯罪や盗難などに対する危機感の低さの常態化が原因とよく言われます。これは、海外旅行でも言えますが、治安のいい国内に慣れた日本人が海外の旅行先で狙われる原因にもなっています。
海外旅行の場合には、治安の悪い国には行かなければいいだけですが、ネットの世界はオープンです。世界のどんな国からもアクセスできます。おそらく今後、被害がもっと多発してくると思われます。いままでは、まだ、言葉の壁が幸いして被害にあっていない方が多いのではないかと感じます。訪日外国人も多くなり、私たち日本人ももっと海外に出ていく機会が増えていくでしょう。言葉の壁のハードルも少しづつ低くなり、ウィルスやサイバー技術ももっと進化すると思われます。極論かもしれませんが、エネルギーや通信手段として電気を使う世界では避けられないことのような気がします。
グローバルでワールドワイドな社会に産業革命的な役割を果たしたインターネットやコンピュターの世界のウィルスは、コロナウィルスと同じように、ハッキング、サイバー攻撃を多発させています。企業や個人の情報・知的財産権の流失、ネットバンキングやビットコインに係る不正送金被害も年々増加傾向です。
やっと非常事態宣言が解除されようとしていますが、コロナウィルスは、必ず第2波がやってくると言われます。二度と巣籠生活はコリゴリですよね。十分に気を付けて過ごしましょう。多くの方には今更なのかもしれませんが、同じように、スマホやパソコンにもマスクと手洗い(セキュリティーソフトを入れたり、不審なメールは開かず削除したりなど)で、十分気を付けたほうがいいと感じています。
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