助言
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最終更新日:2023/12/05
紹介
店舗イスの業界ではコロナ後の動きがジワジワ出てきた感じです。この年末を控えた忘年会も、流石に大人数でのにぎやかな集まりは、コロナ前ほどには無いかもしれませんが、友人や仲間での少人数の忘年会に姿を変え、だいぶ多くなっているようです。
飲食店も人手不足に苦心しているものの新店も動き出し、既存店もリニューアルやメンテナンスの仕事が活発になってきています。立地によっては、コロナ禍で退店したところに新規参入するオーナーも増えてきました。
食事に行くとベトナムやネパールなど外国人のスタッフの飲食店に出会うことも少なくありません。円安の影響は確かにあるかもしれませんが、外国人の店員の方は確実に増えてきている印象があります。
とある納品を済ませて、交差点で信号待ちをしていました。人通りも少なく、気温は高くないのですが日差しが強くてビル影で青信号に代わるのを待っていると、同じように2人の男女が信号待ちをしていました。近くにあった四角い箱状のBOXが邪魔をして、2人はこちらに気づいていません。
ユニフォームが同じなので、同僚か上司と部下でしょうか。一人はどうも外国人の女性のようです。
男性が「あのね。電話を終わるときは、話が終わってブツッと電話を切らないようにしないと駄目だよ。『・・では失礼します』と、ひとこと言ってから切るようにしないと。」
確かに外国人の社員の方も増えました。
う~ん、なるほど、同じ日本人の場合には当然と思っていることでも、外国人の方の習慣の違いも考慮して指導するのでしょう。もちろん人によりますが、日本人の場合は会話している相手、特にお客様相手のときにはなお更、先様の気持ちを考えたうえで失礼のないようにひと言、断って電話を終えます。
間違いはモラハラ・パワハラにならないように助言や指導しなければいけません。
お客様も会話をしてると相手のしゃべり方で、ああ、これは外国人の社員の方だ、と大体分かるので、多少の間違いは大目に見てくれます。しかし会社として、いつまでもそのままでいい訳はありませんし、人材育成はとても大事な必要事項です。
その日、乗り継ぎ駅の改札を出でると、広場に小さな人だかりがありました。リンゴを売っていました。数人ならんで行列ができています。かなりイケメン男子の売り子さんです。綺麗で大きなリンゴがそれ程高くなかったので、私も並ぶことにしました。手際よく売れていきます。並んだ2つ前のお客さんが何個買うかで迷っています。結局3個買っていきました。次の年配の女性はソワソワした感じです。売り子さんが「いくつですか?」と聞くと、女性は少し小さな声で「67です。」・・・店員さんはキョトンとした顔をしました。次に並んでいた私は、下を向いて口を塞ぎ、込み上げる笑いを必死でこらえました。私の後ろは2人のカップルでしたが、話し込んでいて「幸か不幸か」聞こえなかったようです。
でもそのイケメンの売り子さんの受け答えがスマート。すぐに笑顔で「お若く見えますね。」と言って、「リンゴは何個要りようですか?」と聞きました。
お~、この若者はビジュアルだけではないな~。きっともてるだろうな。
彼が言う通り、確かにその年齢より少し若く見える女性は、リンゴを5個袋に入れてもらい、心なしか上気したした顔で立ち去っていきました。
あの場面で「あの~、リンゴ売りの彼は、貴女の年齢ではなくて、買いたいリンゴの数を聞いているんですよ!」っとか、無粋で愚かな助言は、今はセクハラになりかねません!
女性って、いくつになっても乙女ですよね。
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