習 慣
公開日:
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最終更新日:2018/09/07
紹介
ある家具の打合せに伺ったときのことです。
案件の色々な打合せがいい感じで順調に終わり、打ち解けた和やかな雰囲気でご挨拶をして帰ろうとしたときでした。
私が、席を立ちあがると、後から途中で合流された上司の方が「気が付かなかったのですが、結構身長がおありですね。どのくらいですか?」とお尋ねになられました。丁度、先ほどまで、テーブルとイスの細かい寸法について打合せをしていました。私は「1810・・・、いや、181cmです。」と言ってしまいました。
お客様、思わず「ブッ~」と噴き出してしまわれました。
やってしまいました、自分の身長を「mm単位」で答えてしまったのです。
私達、業務用の家具の業界の者は、基本的に家具の寸法をmm単位で言うのが当たり前です。設計士さんや建築関係の業界の方も通常は同じ感覚のようです。しかし、一般の方はやはりcm単位ですし、ましてや身長ですと当然ですね。
一般の人の場合、1cmの違いはそれほどたいした差には感じないかもしれませんが、業務用家具の場合の1cmの違いは案外大きいものです。厚み・隙間・高さなど色々なシーンで1cmの違いが影響し、あと5mm変えたいなどの話になることはよくあります。
この業界で長年過ごしていると、寸法はmm単位の尺度で習慣化されていて、たまに普通の生活シーンでやってしまいます。先日も、雑貨屋でお皿のサイズをmm単位で言ってしまって、お店の方を戸惑わせてしまいました。 「300!」・・・3mのお皿??? ・・・テーブルに載るか~? 笑!
以前のブログでも、お店に入ったとき家具や内装をキョロキョロ見回してしまったり、店舗のイスやテーブルの裏を見てしまったりなど仕事柄での無意識の習慣は抜けません。多分、一生やってるかなと思います。
「習慣」の字を見ると「習って(後発的に学習して)、慣れて(繰り返すことで)、同じ行動をする」と読めます。
調べると、辞書では「長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。」とあり、またブリタニカ国際大百科事典では「後天的に獲得された個体の反応様式。刺激に対して自動的に解発されやすく,変化の少い一定の形をもつことが多い。」とあります。・・・何だ?
人は良い話を聞くと、自分もやろうと色々なことを習慣化しようと努力します。しかし、今までの生活スタイルの一部を変えようとすると、その一部と他の生活スタイルとの間のバランスに違和感が出て、不快感・苦痛を感じます。その苦痛に耐えて続けないと希望した習慣は身に付きません。
「三日坊主」とよく言いますが、新しい習慣を身に着けることの困難さを表しています。
私も、よくこの言葉通り打ちのめされたものです。
習慣化もいい場合と悪い場合があります。私も悪い習慣の典型、生活習慣病と言われる習慣にだけはならないように気を付けたいな~・・・?、と思っています。
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