人はわからない?
公開日:
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最終更新日:2024/09/08
紹介
今回は、店舗のイスや家具の話ではなく、色々な人について。
2・3か月前から数回見かけるようになったのですが、とある駅前の大きなロータリーの歩道橋の通路上で、ダンボールに座り、前に箱を置いて物乞いをしている作業服姿の年配の男性を見かけました。何やらその行為の理由を書いたダンボールも置いてありました。
駅の近くや商業施設の広場で募金の呼びかけをしている人たちを最近よく見かけます。ユニセフや国境なき医師団、災害援助義援金を求める団体、チャリティや動物の愛護団体などが、多くの街角で募金活動が行っています。
私だけなのかもしれませんが、時々、この方達は本物なのか?募金詐欺ではないだろうかと疑問を感じる時があります。まあ、日本の場合は変な悪質な方はそこまで多くはないだろうと思っているのですが、たまにしつこい勧誘やふさわしくない服装やいで立ち、鋭い剣のある視線などの方に出くわしたりすると猜疑心がわいてきます。
よく考えると確かに、首から証明書のようなカードをぶら下げていますが、らきしものは自分で作ることもできそうです。駅の構内や施設のエリア内だと、その施設の管理課などに届け出て所属などもチェックされたうえでしか活動できないと考えられます。しかし、その施設の境界付近でだと、短時間に場所を変えながらグレーゾーン的に活動できそうな気もします。
先ほどの歩道橋で通路に座っている男性は、勿論、許可証など下げていません。彼の前で70歳前後くらいと思われる男性が、ダンボールに書いた文面を読みながら、片膝を着いてその男性と話しています。寄付?の為の事情を聞いているのでしょうか?
座っている彼は、何となく悪い人のようには感じませんでしたが、他の人と同じく私もスルーしてしまいました。
歩道橋を降りると、先ほど私の先を歩いていた男性が丁度、合流した仲間と話しているのが聞こえてきました。
「ここは、やたらと募金活動が多いよな~。募金詐欺も多いみたいだから気を付けなきゃね。」もう一人、「でも、もしお金あげるんだったら、さっき上で見かけた作業服の人にあげるよな~。はっきりしてて、潔いもん!」また一人、「そうそう、猫のボランティア募金の人もいたけど、人間の方が先じゃないの~。」
ダンボールに座った男性が正直な本当に困っている人なのかどうかは分りません。外見や見た目だけでは人は推し量れないのは事実でしょう。行き過ぎながら、みんな色々感じるんだなと思いました。
先月、スマホの機種変更をしました。新しい機種で、どうも操作が分かりづらく面倒です。携帯ショップに行って教えてもらうことにしました。
ショップの担当は、あまり目を合わせず、斜め横に視線をそらしながらで早口でしゃべる女性です。私にはどうも合わな~と思いました。途中までは私の頼んだプランと違うプランを説明してきます。駄目だな~と感じていた時、フッと彼女がまた話の途中で目を泳がせました。これは自分ではどうにもできない彼女の個性なのかもと突然感じました。そう思い、今度はよく注意して聞いていると、こちらの希望を十分に判って対応してくれていることに途中で気付きました。駄目な担当に当たったと半分諦めていたのですが、私こそ彼女の言うことを理解しようとしていなかった事に気づきました。彼女の専門的な早口の言葉や横を向いて話す対応の為、拒否反応で理解しようとしていなかったのかもしれません。
そう気付くと、彼女は操作方法に関しても自身ではわからない事もありながらも、親身になってメーカーに問合せしながらも、こちらへ分かりやすく説明しながら解決してくれようとしていることもよく見えてきました。
本当は、困りごとをよく理解して対処してくれて素晴らしい担当でした。きっと彼女は目を合わせて対応するのが苦手な、誤解をされやすい人かもしれませんが、とても良い人でした。逆に人として素晴らしく、好感と尊敬さえ感じました。
最初と最後が180度違う印象に変わった、とても稀有な出会いと経験でした。
人の外見や性格、表現の仕方は千差万別。よく考えれば私自身も、誰かにとって嫌に感じる相手かもしれません。外国人の方だと猶更、違ってもおかしくありません。相手を理解しようという気持ちだけは忘れないようにしようと再確認した日でした。
人っていいですね。人に感謝!!
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