インバウンドとリピーター
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最終更新日:2018/09/07
紹介
業務用家具の業界では、この10月後半から11月は、今までの月と違い急な忙しさでバタバタでした。新規や改装オープンの店が多かったようです。例年、忘年会シーズンに向けて業界的には多くなる月なのですが、外国旅行者関連のインバウンド効果などもあったようです。
関東・関西の百貨店やホテル・交通機関隣接の施設は、外国人専用の店やコーナーが開設されたり盛況だったようです。この業界的には、2020年のオリンピックまでは多少の波はあったとしても続きそうな感じです。
ところで、水を差したい訳ではありませんが「歴史は繰り返す」とよく言います。良いときがあったら、後その反動がくることを言うのでしょうが、バブル崩壊のあと日本は長いデフレ状態でした。確かにアベノミクスで景気は良くなって上場企業の多くが過去最高益を更新したということですが、まだ多くの経営者の方が、ほんとにこのまま景気が良くなるのか疑心暗鬼なのでしょう。まだ、社員の給与のUPに足踏みする企業が大多数だとういことからそれが伺えます。また、中小企業や地方の景気はまだまだです。
インバウンド関連でいえば、外国人観光客が多くなる事は、旅行者がその旅先で「直接」買い物・飲食・宿泊など現金を落としてくれる訳ですから、景気効果としては非常に効果のある現象です。きこりで先日ご注文頂いた旅館様も外国人旅行者の方が多く、イスやテーブルが足りないとの事で、スタッキング式のセットをご購入いただきました。次回、建物の増築も計画されているとのことでした。ホテル業界は特に活況のようです。
しかしこの状況が、一過性に終われば期待が大きいだけに逆にそれまで以上に状況は下振れしかねません。 大事なのは、「継続性」であり、何よりも「リピーターの確保」だと思います。開園以来18年間も赤字続きだったテーマパーク、ハウステンボスが初年度から黒字になり現在も絶好調を続けているのは、勿論、HISの澤田社長の凄腕の経営手腕でしょう。そのなかで首都圏や中国や台湾、東南アジアからの来場者の増加は大きなウェイトでしょうが、見逃せないのは長崎県の周りの福岡や熊本、山口など近隣商圏の九州各県からのリピーターです。
意見の多様な具体論はともかくとして、また来たいと思っていただける魅力や環境・個々の心掛け作りなのではないでしょうか。
いや、書いていて、自分の耳にも痛いことですね。「きこり」もまたリピートご来店頂くお客様が更に増えますよう頑張ります!
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