早めのメンテナンス
公開日:
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最終更新日:2018/09/07
紹介
今年の1月のことです。
家族が全員出かけている自宅で外出しようと準備をしているときでした。突然、誰もいないはずのキッチンから何か音がしました。あれっ?誰かいるのか!ちょっと緊張しながらキッチンへ、そっと近づきました。
音のする方に視線を集中。すると・・・。
水道の蛇口から少し水がチョロチョロと流れています。
ほっ~。音の正体は、蛇口から水が流れる音でした。
蛇口はしっかり締めたはずでした。おかしいな~?
・・・そういえば、先日も夕食の後に突然音がしてキッチンへ行ったら同じ現象があり、家族で、蛇口をちゃんと締めなかったのは誰だ!って話題になったのでした。
そうか~、このマンションも改装工事をしてもう結構経つな~。水道の蛇口の中のパッキンが悪くなったのか。そういえば洗面所の蛇口も半年ほど前、水が漏れ出して交換したんだ!
自宅のマンションを全面改装してもう10年を過ぎます。最近、色々なものが続けて故障しはじめています。洗面所の蛇口はもとより、ドアノブ、給湯器、浴室ドア、レンジや冷蔵庫、掃除機などの電化製品。
何か堰を切ったようにトラブルが続きます。
みなさんの中にもこんな状況を経験された方がいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに寿命が来始めているのでしょうが、こんなに状況が重なるのは、なんとなく意地悪の神様がここぞとばかり次から次と難題を無理やり押し付けてきているような受難者の気持ちになるのは私だけではないでしょう。
お店や施設を運営されていらっしゃる方も、新しくできてから年数が経つと、店内のドアやトイレをはじめ色々な箇所に少しづつ続けて不具合が出てきて ため息をつくこともあるかと思います。
家具(ソファ、小イス、ベンチなど)でいうと、ソファの張生地の破れ・汚れや座の落ち込み、またイスの脚の付け根のグラ付き、テーブルのガタ付きや天板の割れなどなど・・・。
家具の耐用年数を聞かれるときがよくあります。
業務用の家具の場合には、不特定多数のお客様が頻繁に使用されるため、一般的には約5年程といわれていますが、使用されているお店・施設などでの家具の使用方法・使用頻度によって大きく前後してきます。
メンテナンスの場合、通常は木部・金物などの構造材の痛みが無いようでしたら張替えや塗り替えをお勧めしますが、構造材が少し悪くなっていれば、家具の表面を綺麗にしても後でもっと症状が進んできて結局買い替えることになったりします。逆に、構造材さえしっかりしていれば、張替えなどで新品のようになりますし、柄や色を変えればイメージチェンジで回りの雰囲気も変えることができます。
しかし、ものによっては新品を購入するよりも高くなる場合も考えられます。
張替えと塗り替えは、通常、張工場と塗装工場とが別の経営であることが普通で、家具の横持ち(移動)手間がかかり、合計すると意外と費用がかさみます。本革張りのソファでも量産品の場合は手ごろな価格のものも増えており、張り替えると思ったより高く感じるケースもあります。
安価な家具の場合、悪くなってきても修理を受けてくれないケースもあります。クオリティのしっかりしていない外国製の家具などの場合には、悪い箇所の修理をすると今度は違う箇所が悪くなり、そこを修理するとまた違う箇所が悪くなる、というような悪循環になりやすく責任の所在の問題が出たり修理費用が割に合わないためです。
何にしても、年数が経ってくると世の殆どのものはメンテナンスが必要になってきます。
早めに気付いてメンテナンスしておくとダメージが少なく長く使えますが、悪くなってきたのを気付いてそのままにしておくと、更に症状が悪化して壊れるか壊れる危険が増してきます。特に業務用家具の場合には、勝手知った自宅用と違い常連の方から初めての方まで、多くの不特定のお客様が使用されるのでケガの危険は一刻も放ってはおけません。
やはり、常日頃から家具にも小まめに目を配っておきたいですね。
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