職人さんの苦労
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最終更新日:2019/06/07
紹介
5月だというのに、北海道の佐呂間町では39.5度という全国でも史上最高の気温を記録したそうです。この分では今年の夏はいったいどうなるのだろうと心配されたかたも多いのではないでしょうか。
各工事現場では、職人さんにとっては、いよいよ過酷なシーズンに突入します。
先日、自宅のエアコンを買い換えました。
もうだいぶ前に取付ていたものなので、ここ数年、冷房の効きが悪くなっていて、もうそろそろ買い替えないと壊れるかもと気になっていました。ことに近年は夏の暑さが激しく、もしそんな時期に悪くなったら、業者さんも混んでいる時期と重なって悲惨な結果になりそうで早めにやっておこうと決めました。
時期的に多少早かったこともあって、数日後に取付けてもらいました。
当日、職人さんが2名やってきて作業を開始しましたが、その日は、雲一つない快晴です。日差しも強く真夏並みです。5月だというのに外は33度の気温で、職人さんも額に汗をかいています。
あれ?!「ぶ~ん」という音が聞こえます。何だろうと思っていると、外で室外機を取り付けていた職人さんが、作業の途中で必要になったのか別の工具を取りに戻ろうと私の横を通りすれ違いました。音は職人さん自身から聞こえてきます。
上着の下の方に丸い樹脂カバーのようなものが付いていて、そこから音がしています。なるほど、「空調服」です!
エアコンの効いていない現場は、この毎年の高温の夏は殺人的です。
昨年ぐらいから、空調服を着ている職人さんが増えています。危険な工具などを扱う現場では、体調不良などで集中力が切れては、事故につながりかねません。職人さんには有難いアイテムですね。
そんな、現場での苦労の多い職人さんも、現場以外でも意外な苦労があるようです。
今月ある現場で、店舗のイスの取付けを依頼している職人さんと昼の休憩を取っていました。
ゴールデンウィークに、田舎に帰ってたとの職人さん曰く、「いや~、GWは大変な目にあいましたよ~。」「どうしたの?」
「いや、実はですね・・・・」・・・で、職人さんが言うには、地元の地方都市へ里帰りしたときのこと。街中で車を運転していて、警察に止められ職務質問を受けたようです。色々質問をされ、車の中を改めさせて下さいと言われ、本人は何のやましいこともないので取り調べに協力したとのことです。女性と男性の2名の警察官が、トランクなどチェックていたようですが、運が悪いことに、GW前に作業をしていたときの降ろし忘れていた作業用のカッターナイフが車のトランクで見つかったようです。おまけに、助手席のコンソールに、作業の時の予備にもう1本カッターを入れていたのも見つかって、犯罪者か要注意人物か、とかなり疑いの目で見られて、厳しい質問をされたとのことです。「銃刀法違反」に当たると言われ警察署まで連行され、長いことかかって調書まで取られ、散々な目にあったとのことでした。
銃刀法違反は、刃渡り6cm以上の刃物であれば違反になり、刃が短ければいいかと思いますが、刃の長いカッターナイフは当然、該当するようです。
作業の仕事の行き帰りとかの正当な理由がある場合には、警察の方も問題にしないようですが、それ以外のときに不要に持ち歩くと、「何のために・・・?」と疑われ、変な受け答えをすると、取り調べがかなり長くなるようなのです。
今年や来年は、即位の礼やG20、オリンピックなど多くの行事があり沢山の外国の要人の方々がおいでになります。警察の方もテロや犯罪の未然防止の為、危険と疑われる人物に対する警戒を強めているのもやむを得ないこととも思います。
現場では、カッターやノミなどの工具は必要不可欠な作業道具ですが、同時に、使い方によっては危険なものでもあります。
私も、作業自体は職人さんに依頼するのですが、仕事柄、どうしても現場の急なトラブルとかでカッターを持参する機会もありますが、その取扱いや所持には十分気を付けなければと改めて思ったものでした。
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