インバウンド交流
公開日:
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最終更新日:2019/05/16
紹介
最近では、インバウンド効果もあってか都内でも多くの外国人旅行者の方を見かける機会がとても多くなりました。混雑やトラブルなど困ることもないわけではないですが、日本の景気への効果や外国の方々に日本という国や日本人自体をよく理解してもらうのにもいいことかなと思います。勿論、私達キコリなどのお店や施設のイスやテーブルなどの業界にとっても有り難いことでもありますが・・・。
ある日のことでした。
都内のお客様への訪問の為、電車移動中のことです。電車の中で70代半ばくらいの日本人男性の方が、片言の英語で盛んに欧米系の2人連れの若い女性に話しかけていました。どうも、男性とは知り合い同士ではなさそうな感じです。男性は、途切れ途切れの英語で積極的に話しています。女性側は、にこやかな顔で、たまに返事を返したりしながらでも、ほぼ一方的に聞く側になっています。3駅ほどの間、日本人男性は、会話が終わって間が空いてもまた何度も話しかけていました。3駅目で男性は挨拶をして、一人で電車を降りていきました。
う~ん、あの年齢でこの男性、きっとイタリア人男性にも決して負けていないよな~。
お客様への訪問を終えて、午後2時頃になりました。電車を待つ駅で、今度は私が2人の欧米系の女性に英語で質問をうけました。私は、方言はともかく(日本のある地域の方言は、外国語のようです・・・。笑。)、外国語は学校の勉強で習ったぐらいで、ほぼ話せません。しかし、どうも聞いているのは、新宿駅に行くのに駅のホームのこちら側でいいのか?ということのようです。私は近くに掲示してあった路線図で「新宿」と言いながら新宿駅を指さしたあと、新宿方面行きのホームへ手をふり示しました。「OK、OK!Thank You!」と返ってきました。どうやら分かってもらえたようです。すぐに電車が来て、2人は無事に乗り込んで行ってしまいました。
私は、そこから移動して次のお客様のところで打合せでした。それが終わって道すがら、中国人観光客の団体の皆さんの元気な中国語のやり取りとすれ違いながら、最寄りの地下鉄の駅に階段を下りていきました。券売機の横を通りかかったときです。私はSuicaの交通系カードを使っていますので、券売機はチャージをする時ぐらいしか利用しませんが、ふと見ると券売機の前でカチャカチャと悪戦苦闘している若い黒人の女性の方がいます。
乗車券を券売機で買おうとしているのですが、タッチパネルを上手に押せません。なんと!そりゃ無理もありません。彼女の綺麗に赤くネイルされた爪は、全て3~4cmほど指から伸びていて、しかも爪は先が少し曲がっています。タッチパネルを爪でつついたり、指の横や手の腹で押したりしています。タッチパネルは、爪の先では反応しないし、指の横や手の腹でも伸びた爪が邪魔をして、パネルのタッチ面が広すぎて、これも反応しません。私は、すぐに近寄って行って、彼女が突っついているボタンを押して乗車券を取ってあげました。彼女の手の平にキップを渡しながら、なるほど、女性のオシャレも不便なこともあり大変だな~。「Thank You、Thank You very much!」と、ほっとした彼女。「You’re welcome。」と私。
・・・どうも、私も外国人の方に少しづつ慣れてきた感じです。
英語をもう少しでもできるようになったら、もっと楽しくお役に立てそうに感じました。
4月も平成最後の月となりました。5月から「令和」に元号がかわりますが、来年の東京オリンピックに向けて、更に外国人の方と接する機会が増えることと思います。テロの危険なども心配されています。新たな令和の時代が、どうかもっと平和になりますよう、私達日本人が少しでも、それに貢献できますよう、外国の方々と仲良く交流できることを願わずにはおれません。
ところであの黒人女性は、あの「長い爪で」ちゃんと乗車券を改札機に入れることができたのだろうか?そして、改札機から出てきた券をちゃんと取ることができたのだろうか?
ふと、彼女が長い爪でつまんだキップの、前途多難そうな行く末に、今頃になって気が付いた自分に苦笑していました。
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