*

森林資源と花粉

公開日: : 最終更新日:2018/09/07 紹介

kafun
 憂鬱な花粉のシーズンがやってきました。
今年のスギ・ヒノキの花粉の量は、東北・北陸方面を除いて、昨年を上回るようです。何とも症状のひどい方には、最悪の情報です。早めに予防対策を準備しておいたほうがいいでしょう。既に始まってます!って方もおられるかもしれませんね。
花粉症は、スギの花粉自体だけでというより、その花粉に空気中の化学物質(PM2.5など)がたくさん付着し、その花粉に体の免疫細胞が反応して起きる症状のようです。私も数年前までかなり症状がひどくティッシュとポリ袋が手放せなかったのですが、最近は幸いだいぶ軽くなってきています。

 花粉症の方には、スギ・ヒノキは迷惑でしかないという思いでしょうが・・・。
日本建築の柱や壁・天井に多くのスギ・ヒノキ材が使われてきました。日本の伝統的な木造建築物は多くがスギやヒノキ材でつくられています。木曽檜・土佐檜・秋田杉・屋久杉とか言いますが、日本で育ったスギ・ヒノキは、日本の気候風土に合い長持ちする丈夫な木造建築物の主要建築材として使用されていたわけです。
ヒノキ材は、きれいな木目で適度な油分を含み、独特の匂いは癒しの効能もあるようです。お寿司屋さんのカウンター天板・和テーブルや、和風の浴室などによく使われています。スギ材は、成長が早く柱材・壁・天井材などに適し加工しやすく、雨の多く降るときや集中豪雨などでは水分の調整役として役立ってくれています。家具材としては若干素材が柔かく多少使いにくいところもありますが、丸太や厚材でイスやテーブル・座卓に使われる場合もあります。

 多くのスギやヒノキ材が伐採時期にきていて、日本は多くの木材を輸入しているのですが森林資源国という一面もあります。人件費や森林従事者不足の問題でなかなか木材価格が採算に合わないということですが、何とか知恵を絞って解決策が出てくればいいですね。

 アマゾンの森林伐採など環境破壊の問題で、地球のオゾンホールの拡大や地球温暖化、異常気象などの話がマスコミなどでよく取上げられます。
日本のスギやヒノキはその意味でも貴重な森林資源でしょう。花粉症、国産木材の活用促進、森林減少による温暖化。同じ木という共通の課題。どこかに、良い解決策が隠れていそうな気もするのですが・・・。

 いずれにしても、森林や緑は人の心を癒してくれるだけでなく、人類の生存に欠かすことのできない私達人類の大事な財産です。緑とは今後も大事に仲良く付き合っていきたいですね。

関連記事

間に合わない?!

 最近は、納期がご希望に間に合わないケースが増えています。 わざわざお問合せいただ

記事を読む

昇(のぼる)

 2023年12月は、コロナ禍もあけ忘年会も賑わったようです。まだまだコロナも完全収束した

記事を読む

革張りのメンテナンス

  今年の梅雨は長いですね。もうすぐ8月になろうとしていますが、今日もまだ気温も26度ぐらいで小

記事を読む

現場の採寸と型取り

 東京オリンピック2020も始まりました。毎日、熱戦の連続で、日本人選手も大活躍です。パワ

記事を読む

イスのメンテナンス

 コロナウィルスには、どの業界も参りますね。 日本の各企業が中国からの荷物が止まってしまい

記事を読む

ベンチシートの寸法決め

 今回は店舗のイスのなかで、ベンチシートの寸法決めについての話です。 ベンチシートの

記事を読む

運のいい明日

 ほぼ毎年のことなのですが、年末が近ずくと運送便が混みあってきます。コロナ禍の影響もあって

記事を読む

勝どきYOLO

ガーデン家具の注意点

 暑いですね。 台風が去って、一気に夏に突入という感じです。 このシーズンはアウトドアが

記事を読む

商品の配送

  宅配便代が値上がりしています。 大手、ヤマト運輸が値上げを発表すると、佐川急便も追随して発

記事を読む

強弱の加減

 縫ったりヒモで縛ったりせずに、素材と素材を繋げるのに、接着剤や両面テープ、またマジックテ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

お気の毒?

 今回は、店舗のイスやテーブルに関係ない、ある日のお気の毒な

現場はワンチーム

 イスやテーブルなど店舗の家具は、通常、現場の施工が終了間近

ベンチシートの寸法決め

 今回は店舗のイスのなかで、ベンチシートの寸法決めについての

ここ掘れ巳年

 最近は、犬や猫ちゃんなどのペットの動画や番組が目立っていま

前の騒音、後の騒音

 最近は、外国人の方の不動産の購入が増えた気がします。特に、

→もっと見る

    PAGE TOP ↑