*

価格の傾向

公開日: : 最終更新日:2018/09/07 紹介

tamago
 長年、価格がほとんど変わらなかった物価の優等生といわれるタマゴ。そんなタマゴが、ここにきてかなりの値上りになっています。理由は鶏の飼料の高騰が原因で大きく値上りしている訳です。
現在、アベノミクスによるインフレ誘導や円安・海外情勢など多々の状況変化で物や各種商品・サービスの価格は乱高下しています。
 年明けから株価のダウンが激しいですね。
色々な要因があるようですが、中国やアセアンなどの経済成長が鈍化していること、原油などのエネルギー資源価格が値下がりしていることなど、主には外的要因が大きいようです。

 数回前のブログで円高や建設ラッシュのため建設資材費が上がっているというお話をしました。しかし最近は逆の現象も起きてきているようです。原油価格の値下がりや新興国の景気減速は、塩化ビニール樹脂の値下がりや建設鋼材の在庫過剰現象を引き起こしている為です。
 建設業界では、日に日に原価が上がり、見積もった時と受注・施工時の価格が離れすぎてしまい、当初予算に追いつかない現象も見られました。きびしい価格交渉がありそうな現場だと最初から入札参加を断る会社も多く出ていました。
 このような状況下、材料費の高騰の一服感や値下がりは、発注側の予算計画や受注側の原価予測に安心感を与えます。
建設系の職人や人手の不足は相変わらずですが、材料費の値下がりは、オリンピック需要までカウントダウンの建設業界や市況には良い影響を与える気がします。また、人手不足での人件費UPについては工期の遅れはともかく、所得向上で購買力UPにつながり、良い部分もあるように思われます。

 私達業務用家具の業界についても、各メーカーがかなりの値上げに踏み切っていました。今後についても勿論、メーカー次第です。ビニールレザー・樹脂製品など石油関連品は落ち着いてくるでしょうが、合板などはまだまだです。今後もし材料費が下がったとしても、以前から値上げをかなり我慢してきた業界ですから、値下げは中々むつかしいでしょう。しかし、どう推移していくかまだまだ不確かですが値上げ自体は多少減ってくるのでは・・と感じています。

 価格というのは色々な要素に左右されるものです。国も日本のデフレ克服に向けて、2%程度のインフレ目標を目指しています。値上りも、何とか周りの状況に合った緩やかな上昇を期待したいところです。

関連記事

現場の採寸と型取り

 東京オリンピック2020も始まりました。毎日、熱戦の連続で、日本人選手も大活躍です。パワ

記事を読む

戻らない

 時期的に桜の話題で盛りあがっています。日本では四国が一番早かったようです。今年は、例年に

記事を読む

ベンチシートの寸法決め

 今回は店舗のイスのなかで、ベンチシートの寸法決めについての話です。 ベンチシートの

記事を読む

イスのメンテナンス

 コロナウィルスには、どの業界も参りますね。 日本の各企業が中国からの荷物が止まってしまい

記事を読む

先か、後か

 先日、店舗のベンチシートを納入する機会がありました。台輪を収納式にとのことで、座を脱着で

記事を読む

接 客

 先週の土曜日の夜に知り合い4人で、少し洒落た居酒屋さんに行きました。 若干、混んでいましたが

記事を読む

昇(のぼる)

 2023年12月は、コロナ禍もあけ忘年会も賑わったようです。まだまだコロナも完全収束した

記事を読む

納期とオーダー製作

旅行の好きな方はたくさんいらっしゃるでしょう。 特に、海外旅行は非日常の世界を味わえることがで

記事を読む

座る高さ(SH)

今回は、座る高さ(SH)について。 座る高さSHは、Seat Height(シートハイ)の略称で

記事を読む

ロシアの家具材料

 建築の業界も活況ですが、人手不足と材料の値上りが頭の痛いところです。 先日、インテリアデザイ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

お気の毒?

 今回は、店舗のイスやテーブルに関係ない、ある日のお気の毒な

現場はワンチーム

 イスやテーブルなど店舗の家具は、通常、現場の施工が終了間近

ベンチシートの寸法決め

 今回は店舗のイスのなかで、ベンチシートの寸法決めについての

ここ掘れ巳年

 最近は、犬や猫ちゃんなどのペットの動画や番組が目立っていま

前の騒音、後の騒音

 最近は、外国人の方の不動産の購入が増えた気がします。特に、

→もっと見る

    PAGE TOP ↑