戻らない
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紹介
時期的に桜の話題で盛りあがっています。
日本では四国が一番早かったようです。今年は、例年に比べ開花が遅く、外国人訪日客も含め待ちに待った感があります。一年の間で、この短い期間だけ淡いピンクの見事な花を一斉に咲かせ、数日のうちにその命を終えて、はらはらと散ってゆく姿、また風に舞うその花吹雪は、国籍を超えて人に何とも言えない情感を感じさせるものなのでしょう。
毎年のことなのに、桜の花には、毎回、何とも言えない高揚感・感銘・感謝を覚えるものです。
さて、巷ではもう既にコロナ後と言えると思いますが、あるコンビニで見かけた光景です。
7~80代かと思われるおばあさんが、4,5点入った買い物カゴをレジカウンターへ置きました。お店の人が、ちゃっちゃと計算し、おばあさんが支払機に入金して商品を持って帰るのをじ~っと待っています。お年寄りはマイバックを持っており、袋詰めに手間取っています。後ろに次の人が並んでいて、焦ってもいるようで、マイバックに入れるのに苦労しています。お店には、お客様の袋詰めのコーナーもありませんので、並んでいるお客さんも待たされて、少しイラついてる感じです。店員さんはお店のマニュアルなのか、気付いても手伝う様子はありません。
多くのコンビニでは、皆さん品物代を清算すると、片手に手荷物と財布、もう片手に購入した商品を持って、時には床に手荷物やバックを置いて購入した品物を入れているのを見かけます。そのため通路で邪魔になりがちです。お昼や夕方など混む時間帯は、心あるお年寄りにはプレッシャーでしょう。店側も少しでも多く商品陳列する為か、効率重視でギリギリにレイアウトしているので、お客さんは混んでいるときは少しでも早く店を出て、外でバックに入れたりする様子を見かけます。
レジの店員さんのテキパキ処理はありがたいけど、もう少しお客様側に寄り添った対応や店舗作りにならないのかと感じることがあります。
袋を有料で買ったときは袋詰めしてくれますが、品物が小さな1・2点であればそう手間ではありません。しかし、数が多くても環境への配慮で自分で袋を持ってきた場合には、当然何もやってくれません。
国が薦めている環境対策の為に、マイバックを持参したり、袋を買わずに自分のカバンに一緒に入れたりするのは一般の方であっても手荷物が多いときは苦労するものです。高齢者や障害者にとってはなお更、辛い状況になっているのを感じます。
コロナ感染が危険視されていた時期のお店側の非接触対応は十分理解できます。でもコロナ後になったのですから、マイバックでも袋詰めくらいはサービス業として対応してもいいのではと感じるのは私だけでしょうか?せめて袋詰めの場所があるといいのですが・・・。お店側にとっては、袋詰め作業が減る分、人材確保には有利に作用しますし、袋詰め場所の確保ももったいないので、多分もう元には戻らないのでしょうね。
コロナ後になりましたが、戻るものもあれば戻らないものもあります。
コロナ禍で大きな被害を受けた飲食業界は、コロナ後こそは直ぐに盛況になりそうに思いますが、廃業したり人員削減した従業員やバイトなどの人材は、自給UPなども重なりすぐにはもとには戻らないようです。
「いや~、大変だよ!インバウンドで訪日外国人のお客さんは増えたけど、従業員の募集かけても集まらないよ!食材も次々値上げだし、だからと言って料理を値上げするとお客さんに敬遠されるし!困ったね~~。誰かいない?」とは、先日 店舗のイスでお世話になった、とある飲食店のオーナーさん。
コロナ禍後の色々な変化は大変なようです。
でも、そんな戻らないことが当たり前になるのでしょう。
そんな話題で、ある人が言っていました。
『大変なときは、読んで字のごとく「大きく」「変わろう」ということです。一緒に変わりましょう!』
なるほど。戻らない事を待っているより、自身で変わる努力をするのが賢明なのかもしれません。
ああ、そうだ、有難いことに綺麗な桜は来年も戻ってくるよね~!
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