テーブルとイスのバランス
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最終更新日:2018/09/07
紹介
テーブルとイスを選ぶとき、どのイスとどのテーブルが合うのか、デザインや使い勝手がいいか悩むところですね。一般のご家庭用のイス・テーブルの場合、販売側でよくセット品などでサイズやデザインの合うものを提案してあります。
しかし業務用イス・テーブルの場合、ご家庭のように自分で使うのと違い、お客様がお使いになります。周りの雰囲気とのマッチは当然ですが、多様なお客様に対応できる使い勝手なのか気を配る必要があります。セット品が自分の店舗や施設にうまくフィットするとは限りません。張生地やフレームの色など、むしろ、セット品は合わないケースの方が多いものです。ある程度のインテリアの知識がないとむつかしいものです。
それでも、デザインや色合いなどは、ご自分の好みでも何とかなりますが、テーブルとイスの寸法や高さバランスは、多少てこずるものです。業務用のイス・テーブルは半受注生産なので、あっ間違った、と、簡単に取り換えられるものではありません。
先日納めた現場で、テーブルの高さがどうしても低く感じる、もっと高くしたいとユーザー様の要望があり、中間に入った業者様から連絡が入りました。やむを得ないので、テーブルの金物脚の支柱パーツを新しく製作にて追加依頼して下さるということになりました。(高さはお客様のご指定にてカット)
こちら側としては確認したうえでお決めいただいたので、追加注文として売り上げが上がる結果としては喜ぶべきなのかもしれませんが、何ともあまり気分が晴れない思いでした。
家具ショップとしては、お客様も買ってandこちら側も売れて良かったと喜んで、ぜひ商売繁盛で、また次回ご購入いただくような良い関係を望んでいるのですが、こちら側としては売り上げがあがっても、お客様側は必要のない二重買いをされた訳ですから、もう一度その大事さを念押しして確認しておけば良かったと、何とも複雑な思いだった訳です。
それが、別々のお客様で2件連続しておきました。2件とも、最終ユーザー様との間にもう一社、業者様が入っていたのであまり具体的内容をお聞きできず、原因はなんとも判然としませんでした。
イスとテーブルの高さのバランスは、意外と奥が深く簡単なようでむつかしいものです。10mm、20mmの違いでかなり使い勝手が変わってくる場合もあります。
一般的な基準というのはあるのですが(当然、プロもその基準に従ってアドバイスするのですが)、いくつかの大事な要素によってその基準とは変わってくる場合があります。他にもあるかもしれませんが、主には、①その家具自体のサイズ、②レイアウトするスペース、③家具の使用目的・用途、④使用される方の特徴(身長、体重や好み、習慣など)などでしょうか。
①~④が複雑に絡み合ってセレクトされるのですが、全てを満たすのはなかなかむつかしく、何を重要視して何を我慢するかの選択を迫られる場合があります。専門の方に相談しながら進めると安全ですが・・・。大事なのは、その長短をよく理解したうえで選びたいですね。
この部分を掘り下げると、中々むつかしい話になります。
また、機会があったら、取上げてみようかと思っています。
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