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今は、案外とても貴重な時かも

公開日: : 最終更新日:2020/10/12 紹介

シルバーウィーク、皆さんいかが過ごされてましたか?
道路は混んでいましたね~。
GoToキャンペーンが全国的にスタートしました。時間も無く旅行まではできませんでしたが、私も日曜日に二人で早朝から遠出のドライブに出かけました。
途中まではスイスイ進んでいたのですが、10時半頃になって急に混んできました。約5分後には完全に渋滞で止まってしまい、その後は少しづつ前進のノロノロ運転です。その状態で30分も耐えていましたが、予定の目的地までの距離と帰りを考えると先が思いやられました。
「今日は、やめようか。どこか混まない方面へ向ってカフェかレストランを探しそう!」と方針変更です。
グーグルマップで近くのカフェを探し、混んでいない海岸側へ向かう脇道へハンドルを切りました。最寄りの1件目を車のナビに入力して向かいました。5分ぐらいしてマーキングポイント近くで「この辺だと思うけどな・・・。あれ~?」カフェでなくダイビング機材やサーフボードを立てかけているショップがありました。しかも閉まっています。どうも見当はずれのようです。2件目に向かいました。
更に5分くらいでナビが案内するポイントに着いたのですが、それらしき建物が見当たりません。おかしいな~。確かに車のナビは時々、近くではあるけど建物の間取りでは反対位置とかを示す場合があります。反対側の道から行ってみようと、一旦少し戻って多少狭い路地の方へ入ってみました。・・・・・う~ん、道が狭いな。右へ左へと狭い道を進んでいくと、住宅が無くなってきました。少し上り坂で、右側はガードレールで左側は斜めの傾斜地になっています。そして、道路は更に狭くなって、左右の植物が車のボディーをこすっています。「まずいな、あ~ぁ、どうも違ったかも・・・。」間違いなくこの道じゃない!っと確信したものの今まで進んできたこの狭い道をバックして戻るのは絶望的だ、とグーグルマップの掲載に、やり場のない怒りを覚えたとき、先に建物が見えました。「あれかも!」っと、もうこの際「毒を食らわば・・・」の思いで更に狭い道を前進しました。
「ここか??」比較的新しい建物ですが、看板も何もない一般住宅と思える雰囲気です。車が2台止まっていてるのが見えます。幸い、もし場所を間違っていたとしても、何とかUターンしようと思えばできるかもと見て取れて、まずは、最悪の事態は避けれそうな思いにホッとしました。
連れが車から降りて建物の玄関へ声を掛けに行きました。ご主人と思しき男性が出てこられました。連れと、何か話していますが、どうも、ここでレストランをされているようです。
なんと、道を逸れてカフェ探しして、迷い込んだと思った先は、「ポツンと一軒家」を感じさせるレストランでした。
通常は、予約制とのことでしたが、今日のお昼は1組だけだったので対応していただけるとのことでした。各地で本格的なシェフの修行をされた息子さんとご主人・奥様の3人で、2階建て住宅の1階の一部に20名ほどの席をレイアウトして、基本的に予約制で経営されていらっしゃるとのことです。
普通のお家のような玄関入口を、スリッパに履き替えて入ると正面はガラス張りの引違いドアで、外は手造りでウッドデッキを広々としつらえてあります。店内からも見えますが、外へ出てデッキの席でオーシャンビューの相模湾が一望でき、今日は残念ながら少し曇り空ですが、その先には富士山がほぼ正面に見えるとのことです。天気のいいサンセットには、海と夕日と富士山が見られ時間を忘れさせてくれそうな抜群のロケーションです。
その上、とてもリーズナブルな値段で、美味しい料理。家族経営、手造りのウッドデッキや板塀、気配りのある丁寧な対応。木製のテーブルやイスも手作りで、専門の私から見て決して合格点をあげられない物だったのですが、なぜかあまり気になりませんでした。探してもそう見つけることもできないような、心地いい素敵なお店で、今日はとてもラッキーな一日になりました。
50代後半かなと思われるオーナーは、1年半ほど前にこの地に自宅兼レストランを開かれたそうです。勿論経営は大変でしょうが、そんな生き方を夢があり羨ましくも感じました。

オーナーのそんな話を伺いながら、美味しい料理と絶景を堪能しつつ、これからのことなども考えさせられるとても良い時間を過ごすことができました。人それぞれ色々な生き方があると思います。日々の生活に追われる毎日。コロナ禍は、逆にそんな毎日に、日頃はあまり思うことのない生きる意味を考える良い時間になるのかもしれません。

人生には、一度立ち止まって、「今までの自分」を確認する時間も貴重なのではないかと思える日でした。

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