駐輪場
公開日:
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最終更新日:2020/09/22
紹介
コロナ禍の中、最近は、通勤電車での3密対策や巣籠りでの体力作りの為に自転車の購入が増えているようです。私も運動不足解消も兼ねて自転車で少し遠出してみました。あちこち回った帰りに、とある商業施設で買い物をして帰ろうと立ち寄りました。
平日だったこともあり、それほど混んでいなさそうです。駐輪場を探していると、建物に面して駐輪の場所がありました。2時間は無料になっていて、それを越すと車輪がロックされる仕組みになっており、集中管理している機械でお金を払って解除するシステムです。
一番端の駐輪スペースが低くなっていてそのとなりが高い位置、さらにそのとなりが低く、交互の段差レイアウトです。なぜか皆さん低い位置のスペースに留めています。高い位置の駐輪スペースはほとんど空いていて一台空きの間隔で、まるで自転車のソーシャルディスタンスのように感じて笑ってしまいました。ふと、思考がついついそんな方向にいってしまいます。だいぶ以前のこと、自転車を止めていて、自分のを引き出す時に20台近く続けて倒れてしまって、苦労したな~。ソーシャルディスタンスは自転車が次々倒れていく「将棋倒し感染症」には有効だぞ~~。・・・と、バカな考えはやめよう・・・。
右へならえの典型的日本人のご多分にもれず、私も低いスペースに留めていると、別の女性の方が自転車を押してきて留める場所を探しています。よく見ると、低い位置のスペースはたまたま私で最後だったようで、もう空いていません。仕方ないのでその女性の方は、7、8台先の高い位置のスペースに留めようとしています。しかし、低い位置に停まっている左右の自転車の買い物籠上部と女性の自転車の買い物籠の下部が当たって、止められないようで苦労しています。配置金物の駐輪位置の段差をもう少し高い位置か、左右の間隔を少し空けて設置してあればよかったのに・・・。何とも気の毒だと思っていると、店内から買い物袋を抱えた別の女性の方が私の近くの自転車のところへやってきました。そして荷物をカゴに入れると帰っていきました。
「こちらが、空きましたよ~。」と先ほどの女性に声をかけました。
買い物に、駐輪の設備を設置するのは、とかく放置自転車を生み出すフリーレイアウトより確かにいいと思います。でも買い物目的の施設ですから、自転車に買い物カゴがあるのが当たり前だと思われます。左右の駐輪の自転車とその女性の自転車の買い物籠は、一般的なものに見えます。その設置業者は適正位置チェックをしてなかったのか、最初から考えていなかったのか、他に原因があるか・・・。確かに段差を高くし過ぎると、背の低い女性などは高い位置には止めづらいでしょう。しかし、買い物籠の干渉で止めること自体ができない状況は論外でしょう。自転車のサイズの種類問題も原因としてあるのかもしれませんが、駐輪設備の設置は、もう少し配慮があってもいいのではないかと疑問を感じました。また、求め過ぎかもしれませんが、商業施設なのですからもう少し機能面だけでなく駐輪場もデザインされているともっと素敵な施設になるのではと感じました。
最近のお店では、テーブルやカウンター上に隣の席とを仕切るアクリの透明飛沫防止スクリーンをよく見かけるようになりました。勿論、感染対策でやむを得ないことと思いますが、雰囲気のいいお店のイスやデザインされた空間の中で、やはり異質に見えます。
ヨーロッパの駅や構造物には、単なる機能だけでなく回りとの調和のとれたデザインされたものが多く作られています。洗練された文化と感性の豊かさを感じますね。
先日、あるニュース番組でお店の飛沫防止パネルに素敵なデザインや絵を描いて設置しているお店が話題になっていました。とてもいいアイデアだと思いました。
「禍転じて福となす」の言葉があります。駐輪施設もそうですが、withコロナの今後、コロナ禍を人の知恵で逆に生活を豊かに過ごす為のデザイン化があるといいのではと感じるこの頃です。
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