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「習慣」のおまけ

公開日: : 最終更新日:2018/09/07 紹介


2回ほど続けて、習慣の話をしました。
今回はおまけの、家具について習慣の話です。

以前、イス・テーブルなどの家具のバランスの話をしましたが、家具には、一般的にこのくらいの寸法バランスが好ましいという標準の寸法バランスがあります。

しかし、もし、誤ってか、知らずにかで、あまり使いやすくないバランスの家具を、購入してしまったとします。
例えば、ダイニング用にイスとテーブルのセットを間違った・・・・・・。
多分、最初はやはり使いにくいでしょう。しかし、習慣の話をしましたように、好むと好まざるとにかかわらず人は一旦その環境に置かれ、ある程度の期間過ごしていると、その状態に慣れてくるものです。
不便な状態を、何か身の回りの物でのかさ上げとかの工夫をしたりして毎日を過ごしていると、それに慣れてきて段々当たり前の生活習慣になってきます。
そして、その家具に慣れてその生活が普通になったとき、今度、現在使っている家具が壊れてしまったり家具をプレゼントされたりとかで、家具を新しく入れ替えることになったとしましょう。
当然、新しい家具は標準の寸法バランスを薦められ納入されるかと思います。その標準の家具を使用した場合、快適さを感じる反面、何とも言えない違和感を感じたりするものです。
きちんとした使いやすい寸法バランスの家具を使っているにもかかわらず、逆に、変な違和感を感じるのは、やはり「今までの習慣」が原因です。
しかしもともと最適な寸法バランスな訳ですから、その状態で使っていくうちに快適さを感じ、更にその状態に慣れて、それが当たり前になっていきます。

人は、良くも悪くも「慣れる生き物」です。

ただ、気をつけておきたいのは、仕事や作業用として毎日のように使う家具がその人のバランスに合っていない場合です。以前のブログでもお話ししましたが、オフィスなどで毎日、長時間使用するイスなどがバランスや形状があまりにもあっていない場合、使っている人の健康に悪い影響を与える可能性が高くなってきます。
合わないイスなどで無理に長時間同じ体勢で根を詰めて毎日仕事をしていると、腰痛や肩こりの原因になったり、体形などのバランスにも影響してくる可能性があります。適度に席を立って屈伸したり腰を伸ばしたりなど意識して気を付ける必要があります。

商業施設などの店舗のイスも、以前はデザイン優先で座り心地を無視したものが多くありました(・・・もちろん意図的にデザインしたイスもあります)が、最近は座り心地にも気を配っているイスも増えてきました。
少しでも気を配ってあるなと感じれる家具に出会えるのはとても楽しいものです。

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