色合わせ
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紹介
そろそろコロナの新規感染者数の減少が顕著になってきて第7派も収まってきています。変異株で次の第8派も勿論あり得るのですが、どうも3年超に及ぶコロナ禍は徐々に収束に動き始めた気がします。
国内旅行も多くなってきました。Go To トラベルキャンペーンも拡充が予定されています。日本人の海外旅行もそうですが、外国人のビジネスや旅行受入れも大きく緩和されるようです。このところの円安で海外からの旅行者は増えそうですね。
業務用家具の業界も動き始めた気がします。お陰様で見積りや引き合いも以前より増えてきました。
先日、頃合いを見計らってか、とある多店舗展開の飲食店のお客様から数店のお店のベンチシートの張替えの依頼がきました。イスの状態の悪いお店から順に張替えをしたいとのことで、各お店の現調をさせていただきました。
予算の関係で、破れたベンチシートを優先して張り替えたいとのことでした。当然、違和感がないように既存張地と同じ張地を張りたい訳ですが、張地サンプル帳で探しても同じのが見つかりません。他の張地メーカーのサンプル帳を見ても見つかりません。どうも既存ベンチの張地が廃盤になっているようです。困ったなあ~。無ければ、近い感じの張地にするしかありませんが、どうしても新旧ベンチが並らぶので、違和感は顕著です。
念のため一応、張地メーカーに問合せしてみました。すると現在の張地サンプル帳では廃盤のため掲載されていませんが、まだ在庫は残っているとのことでした。在庫の必要M数も足ります。セーフ!!
既存のお店で使われている張地をサンプル帳で探す場合、注意することがあります。 まだ業界に不慣れな、かなり以前の頃ですが、張替えの案件で既存のベンチと同じ張地をサンプル帳で探したとき、その張地が見つからないことがありました。確かにその時は、見積り段階でしたのでザッとしか確認しませんでしたが、一通りページを捲って調べました。 まあ、オーナー様も別の張地に変えたいと仰っていたので、廃盤だったら別の同じ価格帯のでもいいかと軽く思っていました。仕事の話が進んで、張りの職人と工場で張り方など前段階の打合せしていた時、職人が「その張地だったら、まだあるよ。廃盤じゃないよ。」と言うのです。「え~、ほんと?」ということで、職人の工場でサンプル帳を捲ってみました。既存ベンチの端切れをサンプル帳の職人のいうチップに当ててみました。
「本当だ!この張地だ。廃盤じゃなかったんだね。」サンプル帳のカットサンプルは約2~30mm角で、分厚いサンプル帳に載っているので、どうしても現物のイスとは、チェックのとき距離的に離れてしまいます。しかも、カットサンプルは白地の台紙に貼り付けてあります。その為、現場の張地の周りの環境とは異なります。それで若干違った色に見えたのだと思います。
その案件では、やはり別の色の張地に決まったのですが、気を付けなければと思いました。勿論、実際の大事な場面では、現物に当てて慎重にチェックするのですが、それ以降は特に目視は気を付けるようになりました。
チェック時は、現場のイスを裏返して目立ちにくい箇所をカットして、サンプル帳の現物チップにずらして重ね当てて比較するのが一番いいと思います。裏のカットが不可・困難な場合には、サンプル帳のチップを、台紙から剥がしてイスに乗せて確認するのがいいかと思います。
サンプル帳は剥がしたままだと、不完全なものになってしまいます。後で困ることになりますので、チェック後は忘れずに同じ位置に貼り付け戻しましょう。
複数のチップを台紙から剥がして確認した場合、貼り付け戻しが遅くなると、どのチップがどの位置だったのか分からなくなりがちです。チップを剥がした時に、チップ裏に品番を書いておくのがいいでしょう。また、張地の柄もサンプル帳に載っているカットサンプルは約2~30mm角なので、柄の大きさや色が位置次第で大きく変わってきますので、気を付けましょう。
朝晩や日々の気温の変化は、秋の気配がしてきました。紅葉のシーズンがやってきます。大自然の季節の色の采配は素晴らしいものですね。「え~!こんな色柄を選んだっけ!?」なんて。未熟な私たちの選んだ色合わせは、さてどうなることでしょう。
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