特別な職人さん
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最終更新日:2018/09/07
紹介
今年の夏は猛暑と言われていましたが、この8月は東京では雨が降った連続日が過去の記録を更新したとのことで、一転、冷夏になっているようです。ただ、やはり夏です。そのうえ湿度が高くジメッとして歩くとすぐ汗ばんできます。動き回ると、汗が次から次へと噴き出してきてハンカチでは間に合わずタオルが必要です。
こんなとき、近くにカフェがあるとすぐ飛び込みたくなりますね。
ちょっと時間が空いたので、懸案のことを冷たいコーヒーでも飲んで検討してみようと、チェーンのカフェへ入りました。 いや~涼しい~。極楽、ゴクラクと年寄臭い心のつぶやきに同意しながら、オーダーしたアイスコーヒーを持ってイスに座りました。
う~ん。エアコンの風が気持ちいいなと思いながらアイスコーヒーを飲んで一息ついて、2・3分。
さてと、気になっていた案件の書類をカバンから取り出しました。 しかし、あれほど気持ちよかったエアコンの微風ですが、段々寒く感じてきました。人間は現金な生き物かもしれませんが、逆に寒くなると風が肌に刺さるように感じて、集中できず思考がまとまりません。エアコンの微風が迷惑になってきました。・・・・・この店は、客を長居させまいと、冷房をきつくしているのかも、と思いだす始末でした。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」といいますが、なんでも適度がいいのは言うまでもありません。
さて、この暑い夏。現場は大変です。
店舗などの屋内の工事で作業をする職人さんは、蒸し風呂状態です。床や壁に穴をあけたり、木材を切ったり削ったりしているとホコリもたってきます。仕事の効率も落ちてきます。
現場では、電気・水道ガス・左官工事・厨房工事・ガラス・大工工事・家具工事・クロス貼り工事など多くの職人さんが、作業しています。工期が厳しくなると、最後のころの工程は職人が入り乱れて戦争状態です。どの職人さんも自分の仕事を早く終わらせたいわけですから、最悪の状況だと作業の優先順位などで職人同士がケンカに発展しかねない状況もあります。ケンカになって怒って仕事をほっぽり出して帰ってしまう職人さんをたまに見かけたりします。とくに、この蒸し暑い状況だと、皆、気が立ってキリキリしてなおさらです。
でも、そんな中、たいていの職人さんから大事にされる業種の方達がいます。時々、他の職人さんに、自分の仕事を止めて、「どうぞ、先にやっていいよ。」とか、「そこ、抑えといてやろうか?」とか、親切にされるわけです。
・・・それは、どんな職人さんかというと、「空調機屋さん(エアコン屋さん)」です。ご理解いただけると思いますが、皆、少しでも早くエアコンを取付てもらって、涼しい中で仕事をしたいわけです。寒い時期の暖房も同じことが言えますが、この時期の現場で空調機屋さんは、神様は言い過ぎかもしれませんがそれに近く感じる特別な業者さんでしょう。
どの業者さんや職人さんも現場では欠かせない大事な存在です。
ただ、この時期の「空調機屋さん」が特別なのは、今の現代人にはやむを得ない気がしますね。
・・・明日の家具の納品現場は、どうぞ「神様」がエアコンの取付けを完了してくれていますように!
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