もう一つのウッドショック
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最終更新日:2022/04/07
紹介
今年の年度末は、業務用家具の業界では思ったよりも、コロナ禍前の例年の忙しさがあったようです。前回のブログでもお話ししました、リモートワークスタイルのオフィス向け家具が、企業の年度末予算案件で急増した関係が大きいようです。
しかし、コロナ禍からまだ全然立ち直れていない、飲食系・観光系の業界では相変わらず苦戦しています。
材料・運送費などの値上げで、この4月からの値上げは待ったなしの状況です。各メーカーの値上げが目白押しです。しかも、かなりの値上げになりそうな予感です。
また、ここにきて発生したウクライナ問題も大きく影を落としそうです。森林大国ロシアからの木材(針葉樹構造材)輸入の制限により、従来の木材供給量の急激な2割減が現実味を帯びてきました。前々回のブログでアメリカ発のウッドショックの話題を取り上げましたが、今回は、ロシア発の第二次ウッドショックともいうべき事態に発展の可能性が心配されます。
そんな人の世の騒動をよそに、季節は桜の春がやってきています。窓を開けると、今年も綺麗に咲き誇った桜の木をみることができ、その美しさに感動と感謝を覚えます。高揚する思いと裏腹に、あ~、でも今年も花見は自粛か~。もう、3度目の花見自粛ですね。
巷ではリモートワークが増えて、自宅での仕事が多くなった方も多いかと思います。
その分、家で過ごす時間が増えています。
先日の事。マンションでトラブルが発生しました。トイレの水が流れていきません。
え~、トイレ使い過ぎか~と焦ってしまいました。幸い何とか流れましたが、タイミングが悪いと詰まってしまいます。慌てて、何度かレバーを引くと溢れてきそうになるので、よくTVでコマーシャルをやっているトラブル110番の会社へ電話しました。
たまたまなのか、ラッキーにもその日に業者さんが来てくれました。
来てくれた職人さんに早速見てもらうと、1回レバーを引いて流れていくのを確認すると、「こちらは、外の方に共用の排水の点検口がありますよね。そこを見させてください。」と言ってすぐに外の方へ周っていきました。
まわって、点検口とおぼしきフタを開けてみた職人さん、「やっぱり!ここが原因です!」っと声をかけてきました。私も行って点検口を覗いてみると、何やら点検口の中にモヤモヤとした大きな塊があります。「これは木の根っこですよ!」とのこと。どうやら、隣の公園の桜の木から伸びてきた木の根が、点検口の桝に入りこんで細根が大きくまとまって流れを塞いでいたようです。
それにしても、よく直ぐに職人さんは判ったなと思っていると、「実は3か月ほど前に、隣の隣の部屋の方から連絡もらって、一度処理したことがあるんですよ。」とのことでした。
その時は、全く流れなかったようで、すぐに詰まりの除去と洗浄をされたようですが、今回はまだそこまで緊急ではなかったのと、この点検口はマンションの共用部管理になるので、マンションの管理組合に対処してもらうことになりました。
桜は綺麗なのですが、建物や設備自体に影響が出てくると困りますね。
以前のブログでも、周りの綺麗な桜の木を管理組合が何本も根元から切っているのを見て、悲しい気持ちになったのを思い出しました。なるほど、こういう事だな~。実際にその実害を経験すると背に腹は代えられないのは、とても残念な思いです。桜の木は大きくなると、その根を下ではなく横に伸ばしていくので、建物の近くには植えないほうがいいというわけです。
ロシア発ウッドショックの「値:ネ」も怖いですが、まさに、このウッドショックの「根:ネ」もかなり大変ですよネ~。・・・お後がよろしいようで。笑。
桜の木は、多くの私達日本人に愛され、思いを寄せられている国樹ともいえる木です。しかし、桜は、その美しさと思いだけで家の近くに植えるより、広々としたのびのび成長できる環境で育つべき木なのかもしれません。
・・・それでもでも、やっぱり桜はいいな~~。
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