テーブルとイスのバランス2:標準的考え方
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最終更新日:2018/09/07
紹介
テーブルとイスを配置する場合、その高さや長さ、奥行などの寸法は後々の使い勝手の悪さなどが気になりとても迷うものです。イスやテーブルは安いものではありませんので、特に店舗や商業施設などの業務用家具は購入後の返品が効きにくい為、なお更です。
以前(2015年8月5日のブログ「テーブルとイスのバランス」)に、テーブルとイスのバランスについて、特に寸法決定に重要な要素を4点あげました。
①その家具自体のサイズ、②レイアウトするスペース、③使用目的、④使われる方の特徴(身長、体重、習慣など)がその主な4点です。
今回、テーブルとイスの標準的なバランスについて順に4点をお話ししたいと思います。
①その家具自体のサイズ
ソファや小イス、テーブルは、たとえ同じタイプのものだったとしてもサイズも同じとは限りません。デザインや色合いが気に入ってもそのサイズ自体が、イスとテーブルのセットとしては寸法的に使いづらく合わなかったりする場合がよくあります。テーブルはイスに座って適度な使いやすいテーブルサイズである必要があります。またその逆に、イスもテーブルに合った寸法でないと用をなさない場合もあります。
②レイアウトするスペース
イスとテーブルのバランスがよく、気に入るデザインであってもそれを置くスペースが狭かったり広すぎたりする場合があります。やむを得ず気に入ったイスを優先して、テーブルを違うもので妥協せざるを得ない状況もあるかと思います。勿論、スペースに合わせて家具を作るという選択肢はありますが、それだけでは解決できないこともよくあります。
③使用目的
イスの使用目的は座る為だ、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでの使用目的とは、例えば、和食レストランのお客様の食事の為とか、ホテルロビーの待合い席としてとかガーデンカフェでコーヒーなどの会話と飲み物を楽しむ為など、どのような目的で家具を使用するかという意味です。
たとえ気に入った小イスでもロータイプのラウンジなどで使うイスは、食事の場所では使いづらいものです。くつろぐところではゆったりした寸法のサイズ、食事するところでは料理を食べやすいサイズということになります。
④使われる方の特徴(身長、体重、習慣など)
業務用家具は、不特定多数の方がご利用になられます。当然、職業、年齢、身体的な違い(身体的ハンデなど含む)など色々なケースが考えられます。サイズやデザインなどがベストでも、例えば、企業の社員食堂と車イスなどを利用する方が多い老健施設などの食堂とは使用する家具の考慮するべきポイントも違ってきます。
他にもあるかと思いますが、重要なのは大体この4点かなと思います。
具体的な実際の寸法については、キコリの「家具の基本的レイアウト」をご参考下さい。
寸法の大まかなつかみで言うと、スペースが狭ければ、標準より高め、書き物・食事は高め。食事以外の飲み物メインではやや低め、応接はさらに低めです。
しかし、これはあくまで標準的なバランスの考え方です。
次回は、これら標準的なバランスからさらに進んだ例などについて話を進めてみたいと思います。
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