ベンチのリフレッシュ
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紹介
張替えの案件が増えているようです。
6月は、3件連続して張替えの案件がありました。
緊急事態宣言が出ていて、営業の制約が多い為、今のうちに椅子やベンチシートが破れている箇所を綺麗に張り変えておこうという事でした。
ワクチン接種も加速してきました。10~11月までにはコロナ禍の収束が意識されてきたことも要因でしょう。
特に、痛手が顕著だったホテル・飲食・旅行業界では、なお更 逆に、反動もあるかもしれませんね。確かに、店舗のイス・テーブルのお問合せや見積りの案件が顕著に増えてきました。
今日は、午前と午後で2件の現場張替えです。
1件目のお店はお昼の営業前までで完了させ、2件目はお昼の営業後の午後2時30分からの作業です。何度かお世話になっているお客様からの仕事なので信頼いただいているのか、お客様の立ち合い無しで、カギを預かっての作業です。
早朝から順調に張替えていましたが、5つ目のベンチの座を張り替えようと、座面を外した職人さんが、声を上げました。「うわ~、何だ~これは~。」作業を職人さんに任せて、座ってノートパソコンでメールを打っていた管理立合いの私も、びっくりしたもう一人の職人さんと一緒に、その座面を覗き込みました。
「なにこれ~?」座面の裏板が一面、ポツポツと白くなっています。下台の内側も少し白くなっています。
どうもカビのようです。
でも、こんなに一面の状態は、職人さんも初めてとのことでした。台輪のカビが多いところに何かの水分が漏れたような跡があり、そこから適度な水分が染みてカビが広がったのだろうと考えられました。白カビは毒性があまりないとか聞きますが、なんとも気持ちがいいものではありません。結局は、掃除機で吸い取り除菌スプレーを全体に噴霧して作業を進めました。
次の店舗です。
ここはコーナーイスの張替えです。同じコーナーイスが4セットです。
午前の張替えは思ったより早く終わったので、ここもそんなにかからないだろうと思っていましたが・・・。
悪くなっている古い張地を職人さんが剥がすと、ウレタンがボロボロで粉状にこぼれてきます。
う~ん。ここでも掃除機が活躍です。カビよりはいいですが、職人さんが張地を剥がすそばからボロボロ、ボロボロと粉状にこぼれ出てきます。
「年数が経ってるから、やっぱりね~。」と、職人さん。古いウレタンを剥がし、新しいウレタンと綿を補充していきます。
座面と背が別々の収納式のタイプですが、座面を張り替えて元の位置に入れ込むと、どうも分割してある座面同士に隙間が空いてしまいます。既存を張り替えたのに妙な事です。隣のコーナーイスを確認してみると、「なんだ。元々から隙間が空いていてるんだ。Rだから確かに合わせづらいけど仕事が粗いね。」「だったらそんなに気にし過ぎることないね。」と職人さん。
・・・・・とは言ったものの・・・。職人さん、少し間をおいて、せっかく張り終えた先ほどのR座面を裏返しにすると、止めたタッカーの歯を抜き始めました。そして、張地を丁寧に剥がすと、座の側面に薄いウレタンをノリで張り始めました。
やっぱり職人さん! ああは言ったものの、どうしても隙間が気になり、間が空かないように修正し直しているのです。不完全な仕上りを、プライドが許さなかったのでした。
結局、完了するだろうと思っていた時間より40分ほどオーバーしてしまいましたが、いい仕事が出来ました。お客様もきっと喜んでいただけるでしょう。
いい職人さんに恵まれました。あらためて心から感謝の日でした。
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