カエデとメープル
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最終更新日:2018/09/07
紹介
日曜日、天気がよかったので高尾山に行ってきました。
長いこと、関東に住んでいるのに一度も高尾山には行ったことがありませんでした。実際には3~4度ほど行こうとしたのですが、どうゆうわけかその度ごとに毎回、用事や体調不良などがありキャンセルしていました。
この木曜日には、東京では観測史上初の積雪がありました。こんなに早く雪が降って、しかも積るとはビックリです。かなり気温が下がっていたのですが、日曜日には一転して暖かい日差しで、雲一つない青空になりました。予定していなかったのですが、思い立って急きょ高尾山に行こうということになりました。ちょうどこの時期は関東近郊の山々は紅葉のシーズンです。高尾山はミシュランガイドでも3つ星を獲得した人気の観光スポットです。
高尾山へは交通のアクセスも良いので、電車を乗り継いで高尾山口まで一気に着いてしまいました。
あたりはまだ雪があちこち残っています。やはり紅葉シーズンということもあり、かなり混んでいます。外国人の方も欧米系・ラテン系・アジア系・アフリカ系と多くの旅行者の方が来ていらっしゃいます。
「う~ん。今日はかなり人が多いな~」と、連れ。 後のことを考えると、ロープウェイで登ることにしました。それでも40分待ち。
道の両脇は白い雪も残って、蔦やかえでの黄色や赤と紅葉がとても綺麗です。
高尾山の「かえで」は葉先が7つに分かれた「いろはもみじ」という種類が主だということです。
かえでの葉っぱではなく本体の立木の話ですが、家具の材料として「メープル」という材料がよく使われます。かえではメープルと訳されますが、家具材としてのメープルは輸入の「かえで」です。
「もみじ」も同じカエデ科カエデ属の植物で、植物学上は「かえで」も「もみじ」も同じで区別しません。家具材に使われるものは、成長が早く輸入もののメープルで、同じ種類のものですが木質は全般的に白っぽい感じです。
メープルは住宅や店舗のイス・テーブルや各種の家具材として適していています。堅木で一般にハードメープルと呼ばれ、木目はあまり目立ちません。一部、採れる箇所によっては「シカモア」とか「バーズアイメープル」とか呼ばれる希少な木目の箇所もあります。「シカモア」とは縦の木目に対して横目に乱反射のようなテリがあり、家具やバイオリンによく使われています。「バーズアイメープル」とは、名前の通り「鳥の目」のような柄(玉杢:たまもく)がたくさん出ていてなかなか量が採れず高価な材料です。材が少ないので、家具にはどちらも突き板として利用されることがほとんどです。
かえでの一種、「サトウカエデ」は、樹液を濃縮して皆さんご存知のメープルシロップとしてお菓子やワッフルに使います。北米産が多いですが国産も僅かですがあります。
育っては鑑賞として美しく、立木の樹液では食用として、また倒木材では家具材として利用され、と・・・。「かえで」は、人の為に大活躍の樹木ですね。 かえでに感謝!
しかし・・・その日の高尾山は、大混雑! ロープウェーの降り口から山頂までの登りは、数珠つながり。並んで登るうえに、時には渋滞で5分ほど止まって待つなんて・・・。大自然の中なのに、まるでいつもの町なかと同じ行列にはうんざり。山頂の展望台は天気も良く絶景でしたが、帰りの混雑が心配で早々に引き返しました。やはり帰りのロープウェーは50分待ち。
でも、やはり魅力のある山なのでしょう、めげずに、今度は暖かくなったら平日にゆっくり来よう、と思った紅葉狩りでした。
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