お茶カフェ
公開日:
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最終更新日:2018/09/07
紹介
今年の5月はすでに夏日が多く記録されていて、もう、梅雨を飛び越して夏に入ったようですね。
今年もこの時期はおいしい新茶が出回っています。
お茶の業界的には、原発事故のセシウム問題やコーヒーブームに押されて低迷の時期がありました。ペットボトルのお茶の売れ行きは順調だったのですが、何せペットボトルで使用されるお茶の量はごく少量です。勿論PRの効果はあったと思いますが、業界を活気付かせるほどまでには至りませんでした。
しかし最近は、訪日外国人の健康志向による緑茶への関心から少し息を吹き返しつつある気がします。
空港などの売店での外国人への売れ行きがよく、抹茶やお茶系の食品(抹茶アイス・チョコ・お菓子など)の人気がとても高いようです。また、飲食店でも抹茶のかかったパスタやスウィーツが良くでるそうです。海外からの関心も高く日本茶の輸出額も過去最高(2016年は、2010年から比して約3倍に増えた)とのことです。
ご存じの方もいらしゃるでしょうが、スターバックスが新業態店お茶の専門店(TEAVANA)をニューヨークで2013年にオープンさせました。その後、北米を中心に約300店舗を展開していて、日本へももうすぐ出店と話題になっています。そのメニューの中で緑茶は高級品とのこと。外国人は緑茶は苦いと思っている先入観がありますが、特に抹茶は自然の茶葉そのものをそのまま美味しく頂けると、健康意識の高い外国人は本物の日本茶の美味しさを理解しつつあるようです。(抹茶の話とは違いますが、お湯ではなく水で入れたお茶:水出し茶は苦くないですね。夏は最適です。)
茶筒の蓋を開けて急須にお茶ッ葉を入れお湯を注ぐ。少し間をおいてお茶碗にお茶を入れる。淹れたてのお茶を少しづつ味わいながら近しい人と談笑する。以前はそんな景色は日本のあちこちに普通に見られた光景です。今はコーヒーに取って代わられ、お茶は入れた後の処理が面倒くさいと、特に若い方はコーヒー派が多い傾向です。日本の廃れていく伝統工芸や職人の技術なども含め、日本人が気付かないことや当たり前すぎて忘れてる素晴らしい物や事を、外国人の方に教えられる出来事が最近多いですが、近いものがありますね。
約10数年ほど前、タリーズコーヒーで抹茶ラテが初めて出たことを思い出します。もちろん他店で既にやっていた方もいらっしゃったかと思いますが、今のカフェチェーンスタイルで話題と勢いのあった人気店が、はじめたのでインパクトが大きかったと思います。それ以来、抹茶ラテはカフェでは珍しくない人気定番品として定着しました。
影響を受けたのか各地の名柄の緑茶を飲むことができるグリーンティーカフェがあちこちでオープンしました。
しかし中々定着しなかったようです。
今回は知名度も資本力もあるスターバックスですし、紅茶・ハーブも含めた、お客様に受ける色々なブレンドを研究厳選しているようです。楽しみですね。
色々なお茶カフェができて、カフェがもっと楽しく進化するといいですね。
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