交差点の木陰
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最終更新日:2024/03/13
紹介
異常な暑さもここにきて、やっと涼しくなってきました。逆に、朝晩は寒い時もあります。着る服を迷う時もありますね。エアコンをつけることもほぼ無くなってきました。
今年の異常な暑さを思うと来年の夏は今年みたいか、あるいは今年以上な酷暑になったりしないか心配なところですね。でも、もしそうなってもこの地上に住む私たちに選択の余地はありません。この状態が普通になるかもしれない環境を生きていくには、私たち人類も生物も植物も上手に変わっていかざるをえません。
そんな時、勝てない自然に抗わずうまく利用する人類の知恵が大事かもしれません。
つい先日、いつもお世話になっているお得意先の案件で、沖縄へ出張する機会がありました。
今年の記録的な猛暑のこともあり確かに日差しは強いですが、気温は35.5度の酷暑の都内に比べると、32度とまだましな方に感じられます。海に囲まれているせいか、湿度は高いのですが、それ以上に暑くはなりにくいようです。
それでも最近の温暖化の影響か、さっきまでは晴れていたのに、まるで熱帯地方のスコールのような雨が急に降ってきたりもします。
那覇市内の比較的外国風な広々とした通りを歩いていました。
日差しが強く頬が焼けるようです。進行方向の十字路の交差点の信号が赤に変わりました。あ~、この炎天下で青信号になるまで待たなければいけません。無意識に、日陰になっているところを探します。
お~、丁度いい!交差点の角に、まるで傘のように枝を広げた木が植わっていて、絶好の木陰になっています。う~ん、やはり木陰は涼しいですね。
木陰でハンカチを出して汗を拭きながら、どこかリゾート地のような景色を眺めていてフッと気づきました。この交差点、4つの角には全て同じような樹木が植えられています。私の対角の木陰にも日差しを避けた若いカップルが信号待ちをしています。それほど大きな木ではないのですが、この木陰は急な雨のときの簡易な雨宿り先としても良さそうです。信号の邪魔にもならず、景観もいい雰囲気です。
次の交差点でも同じ木が4つ角に植えられていました。こんな自然の活かし方はいいな~。
勿論、狭い道路や雑踏地など、どんなところででも植樹できる訳ではないでしょう。樹木や路面の手入れ、西日本では台風の倒木対策なども考慮に入れておく必要も当然あるでしょう。ただ利用者に便利で、しかも意図的に自然と共生した上手な施策は、一つ上の上質な高い文化的感性が感じられ、とても嬉しくなるのは私だけでしょうか。もしか、炎天下を一歩行者として歩いた私個人の視点での感じ方に過ぎないかもしれません。
今年の夏は歴史的な猛暑記録を大幅に更新しました。海水温の変化で日本近海でとれる魚も獲れる場所や量が以前とかなり違ってきています。今まであまり考えられなかったバナナやカカオ、珈琲など熱帯・亜熱帯の作物を国内で栽培し収穫するところも出てきています。地球の温暖化は後戻りできない感じです。今を嘆くより、今を現実として受け入れ、将来に向かっての予測や対策・計画を実行し進めるのが大事なのかもしれません。
沖縄の現場では、私も初めて空調服を着ました。この数年は店舗用の家具の現場に限らず、ほぼどんな現場でも、以前では考えられなかった熱中症や暑さ対策が必要とされています。まだまだ課題は多いでしょうが、そこに、川・海・植物・風・光・熱・雪などの自然を活かした知恵やセンスが活かされていると、もっと素敵でしょうね。
変化を恐れず、柔軟に適応していくしたたかさが、私たちには求められているのかもしれません。また事実、有史以前の生物や人類が歩んできた変化の歴史そのものが、それを物語っているように思えます。
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